(1)T字型 T字型部材の前面の板と浮体側面による反射波の位相差を利用して反射波を低減する。また、前面の板の間はスリットを構成しており、造渦、砕波等による入射波の波エネルギーの消散も期待できる。 (2)パイプ林立型 多数のパイプを垂直に林立し、造渦、砕波及びパイプ間の干渉等の効果により、反射波の低減を計るものである。 (3)ヘチマ状繊維型 合成樹脂製のネット状のものであり、造渦、砕波、摩擦等の効果により、波エネルギーを消散し、反射波を低減させるものである。 (4)多孔板型 多数の開口を有する平板を浮体の前面に取付け、開口による造渦、砕波等の効果により、波エネルギーを消散し、反射波を低減させるものである。 以上のアイデアは(1)を除き、いずれも、造渦、摩擦、砕波等により渦等の他のエネルギーに変換して、波エネルギーを消散させ、反射波の低減を計るものであり、その効果を理論計算により評価するのは非常に難しい。したがって、水槽試験によってその効果を調査することとした。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|